症状と治療のお話し : 「風邪やインフルエンザの対策(感染予防)」

コロナにも風邪にも効かぬ抗菌薬

2024年11月9日の新聞に「知ってますか薬剤耐性」という華やかな広告が掲載されていました。風邪に抗生物質は効かないという内容で、AMR臨床リファレンスセンターという政府系の研究機関が出していました。

https://amrcrc.ncgm.go.jp/index.html

AMR;AntiMicrobial Resistanceとは、薬剤耐性のことで感染症を引き起こす原因となる微生物、細菌に、本来であれば効果があるはずの薬が効かなくなることをいいます。

かぜの原因はほとんどがウイルスです。抗菌薬は細菌に作用する薬なので、かぜをひいた時にのんでも効果はありません。不必要・不適切な抗菌薬の使用は、薬剤耐性菌を増やしてしまう原因につながります。

 

一般に公募した川柳が載っていましたのでいくつか紹介しておきます。

◆耐性菌 増やす一言 念のため

◆コロナにも風邪にも効かぬ抗菌薬

◆抗菌薬 風邪に効いた! は気のせいよ

◆抗菌薬 押さない医師にいいね押す

◆処方しない その選択も医療でしょ

 

「不思議な国の不思議なかぜの治し方」を私がメルマガやHPに書いたのは2002年1月です。https://www.yuisuita.com/acupuncture/cold/

22年たっても日本人の意識は少しずつしか変わらないようですが、少しは変わってきたようなので希望をもつことにします。

コロナでやめていた咳の鍼灸治療を再開しています。2024年11月

風邪やインフルエンザなどの感染予防について

2008/12/08更新

結(ゆい)では風邪やインフルエンザなどの細菌・ウイルスなどが院内で移らないように、通常の対策はもちろんのこと、独自にいろいろと対策をたてています。 どうぞ安心して治療をうけてください。

独自対策

使い捨てのシーツの利用

針灸治療には使い捨ての紙シーツを使用しています。 針ももちろん使い捨てです。

すべてのベットに専用の換気扇

すべてのベットの区画に専用の換気扇をつけています。すぐに換気されます。患者さんの咳に含まれるウイルスなどがほかのベットの区画に行かないようにすみやかに換気されます。

お灸の煙で浄化

お灸はよもぎの葉を精製したものです。お灸の煙は除菌、抗ウイルス作用を持っているといわれています。中国で新型肺炎(SARS、サーズ)が流行したときも予防にお灸の煙が用いられました。結(ゆい)は治療にお灸をよく使うため、院内はお灸の煙で常に浄化されています。

二酸化塩素を使って院内を浄化しています

二酸化塩素にはウイルス除去、除菌、カビ抑制、消臭の効果があります。二酸化塩素は特異的な酸化作用により、ウイルス、細菌、真菌(カビ)に直接作用し、その構造を変化させて、除菌(ウイルス)効果を発揮します。二酸化塩素は必要に応じ使用します。二酸化塩素は食品加工工場などでも使われている除菌方法で人体に安全です。

結(ゆい)は小さな針灸院です。 しかも予約制のため、待合室で患者さん同士が並んで座るようなこともほとんどありません。一般の病院や医院のように、患者さんがたくさん座って長く順番を待っているようなことはありません。 患者さん同士が接触しないことが、じつは最大の感染予防になっているのかもしれません。