症状と治療のお話し : 心因性失声症

まず最初にこちらをお読みください。

心因性失声症

ゆっくり治す病気ではありません。声を出す感覚を忘れないうちに早期に数回で治していきます。2~3回の治療で声が出ています。まったく声が出ない場合と、かすれ声(嗄声)の場合があります。まったく声の出ない方が治りにくそうですが、実際はそうでもありません。かすれ声を普通の声にしていく方が手間取る場合もあります。いずれにせよ改善します。
2017年6月に専門誌 中医臨床に「心因性失声症の鍼灸治療」を発表しています。

大学入試に間に合いました、失声症の高校生

2020年秋にお母さんからメールをいただきました。
 
高校三年の娘が〇月〇日に失声症になりました。
精神科に通っていますが、すこし「う」と、発声できるようになった程度です。
実は大学の推薦入試の面接を〇月頭に控えております。すこしでも、声がでれば、なんとかなるかもしれないのですが、以上 お母さんからのメール
 
声が出なくなってから20日ほどたっていました。すぐに来院してもらい治療すると、1度で声は出るようになりました。ただ約1か月後に推薦入試の面接の面接を控えていました。声は出ますが、まだかすれています。嗄声です。首も肩もひどく凝るし、寝つきも悪い、夜に2~3回 目が覚める、昼間は眠いという訴えでした。
2回目の治療で声はかすれなくなりました。はっきりしゃべれます。「入試が終わればぐっすり眠れるよ」と話しながら1週間に1度の治療を続けました。入試の緊張から、声が出なくなることを予防するためと諸症状を楽にするためです。入試が終わり合格したところで治療を終わり、アンケートをいただきました。総合的にいって治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0であるとの回答と以下のコメントをいただきました。
 
◆患者さんのコメント
 
1度目の治療で声が出た時は本当に嬉しく家族で泣いて喜びました。おかげさまで大学受験もうまくいって感謝してもしきれません。有り難うございました。
自筆のコメントは以下から
http://yuisuita.sblo.jp/article/188348792.html

心因性失声症の治療、5日間だけの失声症

10代後半の女性のお話です。
5日ほど前から、声が出なくなりました。ある日こわい夢を見て、そのことを電話で友人に話そうとしたら声が出なくなっていました。地方大学の学生さんで、すぐに大阪の実家に戻ってこられました。心療内科に行き、お薬も飲み始めましたが、一向に変化がないということで結(ゆい)にいらっしゃいました。
最初の治療で声が出るようになりましたが、翌日 来院してもらった時は、ひどいかすれ声、嗄声(させい)でした。1回目で声が出るようになって嬉しくなって友人と長く話し込んだそうです。翌朝、ほとんど声が出なくなり再び結(ゆい)へ来られたという訳です。しゃべりすぎないように、声を使いすぎないようにお願いはしていたのですが、おしゃべりの誘惑には勝てなかったようです。
治療して再度 声が出るようになり、今度はゆっくり過ごして4日目に来院してもらいました。また失声にならないように身体の調整をしました。すごく足の冷たい女性で、「足を湯たんぽで時々温めてください。失声症再発の予防になります。」とお願いしました。
結局3回で失声症の治療を終わりました。心因性失声症はゆっくり治す病気ではありません。声を出す感覚を忘れないうちに早期に数回で治していきます。1~3回の治療で声が出ています。
 
◆アンケートでは以下のコメントをいただきました。
失声症になって5日間 声が出ませんでしたが、ここで2回の治療を受けきれいに声が出ました。心療内科だけに頼らずここに来て良かったです。
◆自筆のコメントは以下からどうぞ
http://yuisuita.sblo.jp/article/187341420.html
2020年4月

適応障害と診断され、休職していた心因性失声症の男性が治った

患者さんは20代後半の若者です。
1ヶ月前から声がでなくなり休職中です。精神科で「適応障害」と診断されていました。
持参された診断書には「抑鬱感、不安感、失声、身体のだるさなどの症状が強く日常生活に支障をきたしており」と記載されていました。実家に戻って静養中です。お母さんが心配そうにつきそっていらっしゃいました。
1回目の治療後 身体のだるさは改善しましたが、まだ声は出ません。
2回めの治療の時に失声は回復。
4回めの治療終了時に、アンケートを書いていただきました。まだ4回目のため集中力が本人さんが満足いくところまで回復していないのでしょう。身体的につらいところはないという状態でしたが、治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2であるとなっています。

1ヶ月に8回治療し集中力も回復して元気に職場復帰されました。結局2ヶ月で職場復帰に成功しました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は2である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
鍼灸による治療は初めてであったが、痛みもほとんどなく、すぐに効果がでたので非常に満足しています。ありがとうございました。
コメント以上

◆自筆アンケートは以下から
IMG_0003.JPG ☆適応障害とは

適応障害は、ある特定の状況や出来事が、その人にとってとてもつらく耐えがたく感じられ、そのために気分や行動面に症状が現れるものです。たとえば憂うつな気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりします。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもあります(厚労省のHPより引用) 2017年1月
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_adjustment.html

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

1年間 出なかった声が出るようになった 心因性失声症

20代前半の女性が付き添いの方といっしょに来院されました。1年前から声が出なくなり心因性失声症と診断され精神科で治療中です。
会話はできませんが、笑い声やびっくりした時の声はでます。心因性失声症で時々みられる症状です。身体もだるく、吐き気もあります。
1年前に恋人とケンカになり、気がつくと声が出なくなっていました。

心因性失声症はストレスや心理的ショックが原因といわれていますが、伝統的中医学では経絡、気の流れがつまったり逆流したものと考えます。気の流れが詰まっているのですから、通せば治ります。世間では長くかかると思われていますが、きちんと鍼灸治療すれば、早く治ります。
今回の女性も気の流れが逆流しているため、吐き気があります。まず仰向けになっていただき、気の流れの逆流を直す治療をしました。吐き気がなくなったのを確認して、失声症の特効穴に鍼をして声を出してもらいました。小声ですが声が出るようになりました。

3日後に2回目の治療。今度は愛読している雑誌を持参してもらい、鍼をしたまま朗読してもらいます。だんだんと声が大きくなりました。

3回目の治療で治療終了。はっきりした声が出て、身体のだるさもありません。
じつはこの患者さんはパキシルという抗うつ薬、選択的セロトニン再取込阻害薬(SSRI)を処方されていました。声が出るようになったので精神科で、薬を減らしていこうという話になっていました。もし減薬する時に身体の不調が出たら再度 来院くださいとお話して治療を終わりました。
3回めの治療終了時に、アンケートを書いていただきました。

アンケートでは
◆非常によい効果があった。ほとんど完全に治り苦痛がない。

◆治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は0である。
という回答をいただき以下のようなコメントもいただきました。

◆コメント
こんなに早く治ると思わなかったです。来て良かったです。ありがとうございました。
コメント以上
◆自筆アンケートは以下から
161218koe.JPG

※治療効果には個人差があります。みなさんが同じように治るわけではありません。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少し変えている場合があります。ご了承ください。

突然、声が出ない 1回で治りました。心因性失声症 女性の場合

突然 声が出なくなる心因性失声症、声がかすれてうまく出なくなる人もいるし、まったく声が出なくなる人もいらっしゃいます。
ストレスや心理的ショックが原因といわれていますが、伝統的中医学では経絡、気の流れがつまったり逆流したものと考えます。気の流れが詰まっているのですから、通せば治ります。世間では長くかかると思われていますが、きちんと鍼灸治療すれば、比較的早く治ります。早期治療が大切です。
今回 治療した20代後半の女性も、まったく声が出ませんでしたが、一回できれいに声が出ました。

世間で長くかかると思われるのは、美智子皇后が59歳の時、93年に心因性失声症 にかかり治癒に翌年までかかっているのが影響しているのかもしれません。失声症に鍼灸が効くという事実が広まっていないのも原因のひとつです。

結には夫から電話がかかってきました。その後 以下のようなメールが来ました。

妻の症状について事前にメールでご連絡いたします。
【症状】
声が出ない(掠れる等ではなく全く出ない)
【発症時の様子】
昨日の晩より吐き気や腹痛を訴えてしばらく横になった後、急に声が出せなくなった。その後も原因不明の腹痛や不快感は継続。

HPに書かれていた失声症の方のお話を拝見し、何とか診ていただけないかとお電話差し上げました次第です。以上 夫からのメール

本来はのどからお腹に向けて、流れている気の流れが滞り、逆にお腹からのどに向かって逆流しているので吐き気があり、お腹が痛くなります。流れをもとに戻し、今までよりも元気よく気が下に流れるようにする鍼灸治療をしました。後で声が出るようになって聞いたのですが、肩もよくこるし、鼻もつまるそうです。半年ほど前から息苦しくなることもたびたびありました。私は心因性失声症はパニック障害の親戚のようなものと考えています。鍼灸の治療法も似ています。

夫には横についてもらいました。鍼をしたままで、仰向けに寝てもらいます。しばらくすると吐き気や腹痛がなくなりました。うなづいてもらって状態を確認します。ころあいを見計らって「声を出してください」と言うと「はい!」とはっきり一言。「よかったぁ」と夫からは安堵の声。
翌日、再発防止の鍼灸をして治療を終わりました。翌日は肩こりも鼻づまりもきれいになくなっていました。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【0】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント
胸のつかえがとれ、息がスッと楽になりました。2016年2月

突然、声が出ない 1回で治りました。心因性失声症

金田さん(仮名)は40代後半の男性、別件で治療したことのある方です。じつはお連れ合いが医療関係者です。

今朝、突然 声が出なくなったとの事で総合病院の診療を受けたその足で、結(ゆい)にいらっしゃいました。お連れ合いの勧めもあったようです。声が全く出ないために、お連れ合いが代わりに事情を話してくださいました。
MRIでも異常なく、脳血管障害の症状もない、ストレスから声が出なくなったのではないかということで、「心療内科を紹介しましょうか」と言われたそうです。

軽い吐き気が数日 続き、身体がいつもより熱く感じていたが、声の出なくなる前日は吐き気も消えていた。ちょっと調子がもどったかなと思ったが、朝 起きたら声が出なくなっていた。という状態です。

総合病院では異常なしという診断だったようですが「異常はあります」と申し上げました。

「現代医学の今の診断技術では異常を発見できないだけです、将来は発見できるようになるかもしれません。私にも現代医学的にどこに異常があるかどうかはわかりません。でも伝統的中医学の見方では、気がつまっています。胸で詰まっている時は息苦しかったのが上に上がってのどで詰まってしまった。だから声が出ないのです。だから吐き気の消えた翌日に声が出なくなってしまったのです。もちろんストレスは身体をこんな状態にした遠因です。身体も疲れています。でものどの詰まりがとれれば、声は出ます。」と言って治療を開始しました。伝統的中医学では痰風内動(たんぷうないどう)という状態です。

☆ストンとつかえがとれたように声がもどる

まず上に上がってしまった気の流れが下に流れるようにする鍼治療をしました。しばらく鍼をしたまま横になってもらい、「どうですか」と質問するとかすれながらも声が出ました。ろれつが回らないので、それを治すつぼに鍼をすると話しやすくなりました。

意味なくしゃべるのもつらいので、新聞を朗読してもらいました。だんだんと声のかすれがとれてきます。ころあいを見計らって失声の特効穴に鍼をすると、ストンとつかえがとれたように声帯が機能しはじめ、普通の声が出ました。
その後 2回ほど再発防止の鍼をして治療を終了しました。身体がみょうに熱く、だるいのも治りました。

2回目の治療終了後にアンケートをいただきました。

◆アンケートでは「非常によい効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない。」「治療前の苦痛を10とすれば今の苦痛は【2】である」との評価をいただき以下のコメントをいただきました。

◆コメント

声が出なくなった時は本当にあせりました。耳鼻科も行きましたが異常なし、そこで妻のすすめもあり先生に診てもらったところ、ちゃんと出るようになりました。
先生の説明も明確で安心しました。
今回は早く対処したこともあり早く治りました。何か異変を感じたら早めに診てもらうことが大切なのだと実感しました。