ゆっくり治す病気ではありません。声を出す感覚を忘れないうちに早期に数回で治していきます。2~3回の治療で声が出ています。まったく声が出ない場合と、かすれ声(嗄声)の場合があります。まったく声の出ない方が治りにくそうですが、実際はそうでもありません。かすれ声を普通の声にしていく方が手間取る場合もあります。いずれにせよ改善します。
2017年6月に専門誌 中医臨床に「心因性失声症の鍼灸治療」を発表しています。
これまで何人も失声症を治してきましたが、すべて心因性失声症でした。今回 ギランバレー症候群(GBS)からの失声症を治すことができました。
◆ギランバレー症候群とは
ギランバレー症候群(GBS)は、ある日突然、手足の筋力が弱くなったり、しびれが出たりする末梢神経の病気です。免疫システムが、自分自身の「末梢神経」を誤って攻撃してしまうことで起こります。数週間で急激に進み、食べ物が飲み込めなくなったり、呼吸ができなくなったりします。歩けなくなることもあります。そこから数カ月から1年程度かけて回復していきます。約70〜80%の人は、1年以内に元の生活ができるまで回復するといわれています。
◆声がもどらない50代の男性
今回の患者さんは50代の男性、身体は動くようになり、呼吸も食事もできるようになったのですが声が出ません。リハビリで8カ月かけてわずかに話せるようになったのですが、風邪をひいてまた話せなくなりました。結(ゆい)に来院されたのは発症から1年9か月後でした。
遠方の患者さんだったので一週間連続で治療するようにしました。1回の治療で小さな声が出るようになり2回治療すると、はっきりと喋れるようになりました。当初から1週間の連続治療の予定でしたので、肩や腰をついでに治しながら5回治療しました。末梢神経を修復する鍼灸の力を実感することができました。
アンケートでは「非常によく効果があった。ほとんど完全になおり苦痛がない」と回答され、以下のコメントをいただきました。
本当にびっくりするほどよくなりました。先生にお会いできて、本当に良かったです。ギランバレーという少々厄介な病気になり、大きな病院にもいくつも行きましたが、解決策を見い出せず困惑していました。心より感謝しております。以上
2026年1月掲載

これまで心因性失声症を治してきました。心因性失声症はゆっくり治す病気ではありません。声を出す感覚を忘れないうちに早期に数回で治していきます。2~3回の治療で声が出ています。まったく声が出ない場合と、かすれ声(嗄声)の場合があります。まったく声の出ない方が治りにくそうですが、実際はそうでもありません。かすれ声を普通の声にしていく方が手間取る場合もあります。いずれにせよ改善します。
2017年6月には専門誌 中医臨床に「心因性失声症の鍼灸治療」を発表しています。
今回はかすれ声(嗄声)や声が出しにくい時のリハビリ法です。
心因性失声症は緊張やストレスからくることが多いのですが、今回は声帯や周りの筋肉の低下、弱体化を防ぐ方法です。「なんか声が出しくい」「声がかれる」といった症状に効きます。私が考案したのではなくNHKのトリセツショーという番組で紹介されていたものです。https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/
とくに「<声のかすれ対策に>ストロー発声法~声帯委縮に効く!」がお勧めです。
https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/howto/202/
私は声がかれることはありません。はっきりした大きな声を長時間 出し続けることができます。50人くらい入る教室で講義する時もマイクは不用です。疲れてきたら音程を変えて声を出します。音程を変えると主に使う筋肉が変わります。
風邪をひいてのどをやられても発声法を変えて嗄声でない声を出せます。若い時に合唱や演劇で発声練習をしたおかげです。ストロー発声法は私からみても理にかなったやり方です。
もちろん鍼灸もよく効きます。声が出しにくいのは筋肉だけではなく、知らないうちに緊張してしまう自律神経の乱れも関係しています。こちらを治すのは鍼灸の仕事です。筋肉の活性化にも効きます。2025年4月掲載