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結(ゆい)針灸院

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症状と治療のお話し

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顎(がく)関節症を考える 

目に見える原因を求めすぎていませんか。顎関節症(がくかんせつしょう)を考える。

口を開けると痛い 、口を開けると関節で音がする(カックン、コツコツ、プチプチ、ジャリジャリ)口が開かないという読者の方はいらっしゃいますか。歯医者さんに行くと、顎関節症(がくかんせつしょう)と診断される可能性があります。

顔には顎関節(がくかんせつ)という関節があります。この関節の異常から口を開けると痛い、口が開かないといった状態がおこっているのではないか。この異常は噛み合わせがわるいことからきているのではないかと説明されることが多いのですが、私はちょっとおかしいと思っています。

実際には噛み合わせが悪いと必然的に顎関節症がおこってくるわけではないからです。噛み合わせが悪いのが直接原因か単なる誘因の一つかという点については歯医者の間でも意見が割れています。 原因がはっきりしていないので治療法も様々な方法が乱立。歯科医師によりかなり治療方法が異なっているという状況らしいのです。

顎関節は伝統的中国医学の気の流れる経路、経絡という考え方からするとおもには少陽経と呼ばれる気の流れる経路に位置しています。 鍼灸で実際に治療している立場からすると まず 少陽経の経路のどこかに気の乱れが生じ、口を開けると痛い、開かないという症状が出てきてしまう。と考えたほうがいいのではないか思っています。

顎関節症からくるとされるさまざまな全身症状があります。頭痛 肩こり 目の痛み 耳鳴り さまざまな自立神経失調症状等々。これは少陽経の流れが乱れておこる症状と重なる部分が多いのです。

目に見えるはっきりした原因を求めたところから歯医者さんたちの混乱が始まったのです。人の身体を機械のように、部品の集合のように考えてしまう一部の歯医者さんたちがいたのでしょう。口を開けると痛いというならば 何か目に見える変化、原因がないと説明がつかない。そして顎の付近のトラブルを訴える患者さんの一部の顎関節に目に見える変化、炎症をみつけ「これが原因だ!」と決め付けてしまったのではないでしょうか。

少陽経の流れが乱れておこるさまざまな症状のひとつに口を開けると痛い、開かないというのがあり、場合によっては関節部分の異常も生じている、と伝統的中国医学の立場から考えてみたらどうでしょう。目に見えるひとつの関節にとらわれず、目に見えない気の流れを仮説として考えたほうがすっきりします。

現代科学でも 実証できないけれどすぐれた学説というのはあるのですから、目に見えないものは信じないと頑なになることはないのです。

少陽経は 頭と体の側面を流れています。少陽経の流れが乱れると、頭と体の側面でいろんな症状がおこってきます。

顎関節症の口付近以外の訴えで 一番多いのは頭痛と肩こり。少陽経の流れが乱れておきる一般的な症状と一致しています。

私のところでも 顎関節のトラブルを診ることは結構あるし、治しています。開かない口も開くようになる。開けられなかった口が開くようになった、これで虫歯の治療に行けると喜ばれたこともあります。顎関節がおかしいといって来る人はまずいませんが、首がこる 肩が痛い 頭痛がするとかいって来院される患者さんの何割かに顎関節のトラブルがあります。少陽経の流れの乱れを調整する中で、肩も首も顎もいっしょに治っていくのです。じつは春に少陽経の流れの異常はおきやすい。だから今ごろ顎に違和感を覚えたりしている人は読者の中にもいらっしゃるでしょう。

なんでもかんでも顎関節が悪い、顎関節と噛み合わせにすべての原因があると決め付けて 安易に噛み合わせをいじりはじめるのは ちょっと危険な気がします。


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