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結(ゆい)針灸院

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症状と治療のお話し

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ドライマウスって、何のこと? 

口から身体をみる 身体から口をみる

私は身体全体の様子をみながら、口の様子もみる。「最近 首が凝ってしょうがないんですよ。目も疲れやすいです」と患者さん。「眼の奥の方が痛くなることは ありませんか、頭痛はどうですか、なんとか眠れても朝早くに目がさめることはありませんか」と問診する。ついでに「口は渇きませんか、口は苦く感じませんか」と問いかけると、口は渇くし苦味もあるという患者さんもいるし、口が渇くだけだという人もいる。

「寝つきが悪いしなんだか腰もだるい」「膝も違和感がある、力がはいりにくい」という患者さんに「口は渇きませんか、口がしょっばく感じませんか」と聞くと、口は渇くし、しょっぱく感じるという患者さんもあるし、口が渇くだけだという人もいる。

結 (ゆい)針灸整骨院の日常的な問診風景だ。じつは前者は伝統的中国医学でいうと肝鬱気滞(かんうつきたい)、後者は腎陰虚(じんいんきょ)という身体の病 的状態で治療法も違う。針灸で身体全体を調整し、治していく。伝統医学はこんなふうに身体を全体的にみるのだが、もろもろの症状の中から、「口が渇く」と いう部分だけを取り出すと現代医学ではドライマウスということになるらしい。

ドライマウスとは

NTT東日本関東病院 歯科口腔外科 志村医師によると、「ドライマウス(口腔乾燥症)とは、唾液の分泌量が減少することにより、口の中が乾く状態。症状は、 口の中が乾燥する、口の中がネバネバする、舌や唇、口の中がやけどをしたようにヒリヒリ痛む、味覚異常など。その結果、食べ物が飲み込みづらい、しゃべり づらい、常に水分を補給しているなどの状態となり、原因は、加齢(老人性萎縮)、薬の副作用(向精神薬など)、ストレスなど心因的なもの、糖尿病・甲状腺 機能亢進症などの代謝異常、感染症、ガンの治療で唾液腺に放射線治療を受けた場合が挙げられます。また、自己免疫疾患であるシェーグレン症候群が考えられ ます。」となっている。治療法としては「うがい薬、軟膏、人工唾液などの投与や、耳下腺マッサージなどがあります。」となる。

伝統医学ではどんなふうに治るの?

20歳代から50歳代の場合は、ストレスから自律神経のバランスが崩れ、唾液の分泌量が減少している場合が多いようだ。現代医学の対症療法だけでなく、針灸や 漢方薬などの伝統医学の治療を根本から治す治療法として取り入れたほうが絶対にいい(針灸だけで、じゅうぶん治す自信がある)完治も見込める。だいたい 「口が渇く」という患者さんには、たいてい眼が乾いたり、首が凝ったり、頭痛がしたり、眠れなかったりと、いろんな症状があるのだ。
口の中が人工唾液で 潤ったとしても、これらの症状が楽になるわけではない。「乾燥がひどくなると、乾きで夜眠ることすらできなくなるといいます。」という一文がドライマウス 研究会という歯医者さんがやっているHPに紹介されていたけれど、ちょっと一面的だ。最初に紹介した肝鬱気滞(かんうつきたい)でも腎陰虚(じんいんきょ)でも口は渇くし夜眠れない。身体が全体的に病んでいる状態を改善しないと不眠は治りにくいのではと思う。口から身体をみるだけではおのずから限界はある。

40歳から60歳代の女性の場合は、非常にまれにだが、シェーグレン症候群という免疫異常の場合も考えられる。免疫異常の代表格 リウマチは関節を体外からの 異物と間違えて攻撃してしまい、関節が痛んだり、変形していく。シェーグレン症候群は唾液や涙をだす場所を攻撃してしまうのだ。伝統医学もとても有効だが、自律神経のバランスが崩れているだけの場合よりは、やっかいだ。

冷静に考えようよ

ドライマウスという言葉がしばらくマスコミをにぎわせることになるだろう。歯医者さんたちが中心となってドライマウス研究会が10月から活動を開始する。歯磨きの会社やガムの会社、製薬会社が協賛企業としていっぱいついているから、今がキャンペーン中といったところだろう。口の中を湿らせる関連商品も出てく るだろう。口の中の乾燥を訴える人が、情報を得て楽になるのはいいことだ。

ただ「人類は潤いを失ったのか!最近ペットボトルを持ち歩く人をよく見かけませんか?清涼飲料水の容器が10年前とくらべて大きくなっているのに気付いていますか?」というドライマウス研究会のコピーは人をドキッとさせる。キャッチコピーとしてはいいけれど、ちょっとつっこみたくなる。

人はのどが渇けば水を飲む。暖房や冷房の完備した場所は乾燥しやすくのどが渇きやすい。都市では昔に比べ、暖房や冷房の完備した場所が大幅に増えている。乾燥した場所では唾液の分泌量が減っていない人でもペットボトルを持ち歩きたくなる。そういう環境なのだ。乾燥している北京(ペキン)ではみんな大きなお茶瓶や魔法瓶を近くに置いている。ペットボトルを持ち歩くあなたが=ドライマウスというわけではないのだ。マスコミに踊らされず、身体の声を素直に聞こう。


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