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症状と治療のお話し
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頚部や足のかかとが痛い 骨はたいてい関係なし
見えやすいものに原因があるとは限らないのです
頚部が痛い、足のかかとが痛い 骨はたいてい関係ありません
頚部が痛いとか 凝るとかいって来院される患者さんたちの 多くがこんなことをおっしゃいます。
「レントゲンをとったら骨に異常があるといわれました」不安そうにこうつけ加える方もいらっしゃいます。
「治らないんでしょうか」
私はたいていこんなふうに答えます。
「大丈夫 治ります。骨の異常は治らないけれど、つらい症状はとれます」「だいたい骨の変形が その痛みの原因かどうかもわかりません」
足のかかとが痛いといって来院される方もいらっしゃいます。最初は、朝歩き始めが痛いといった症状からはじまります。ほおっておくと、だんだんひどくなり、いつも痛いといった状態になります。たいていは、ここまで状態が悪化されてから 来院されます(早めに治療を開始するほうが治りやすいのはいうまでもありません)
足のかかとが痛いという場合、整形外科に最初にかかられ、物足りなさから結(ゆい)にいらっしゃるといったケースも多いのですが、レントゲンを撮ると、足のかかとの骨にとげのようなものができている時があります。患者さんはびっくり!「治らないんでしょうか」ときます。
私の回答は頚部の時とほぼいっしょです。
「大丈夫 治ります。骨のとげ(骨棘、こつきょく)は治らないけれど、つらい症状はとれます」「だいたい骨の変形が、その痛みの原因かどうかもわかりません。痛みが出やすい状態の時に、骨のとげもできやすいのかもしれませんね」
頚部の痛みが治っても、骨の変形に変化なし。かかとの痛みがとれても、骨のとげは変わらずというのは、専門家の間ではよく知られている事実です。
痛みをおこしている身体全体の状態に注目
伝統的中国医学では、こういった痛みを痛い場所で気の流れが滞っているため、気滞(きたい)のためにおこると考えます。
気の流れが滞っている状態を助長するのが 湿邪(しつじゃ)と呼ばれる身体内の過剰な水だったり、お血と呼ばれる行き場を失った古い血だったりします。
気が消耗して、流れる勢いをなくすこともよくあります。疲れたときに、どこかが痛みだした経験ありませんか。
痛い場所だけに注目しない。痛みをおこしている身体全体の状態に注目するというのが伝統的中国医学による針灸の大きな特徴です。気を補って、蓄積した疲労をとったり、新陳代謝を活発にしたり、おしっこをよく出るようにして湿邪(しつじゃ)をとったりといろんな方向から身体に働きかけます。
痛み止めの薬でとにかく痛みを感じにくい状態にもっていき、そのうち身体の方で勝手に治ってくれるのを待つのとは 大きな違いです。
思い切ってお医者さんに質問を
見えやすいもの、わかりやすいものに原因があるとは限りません。骨の形はたいてい年をとると変形してくるもの。しわがよるようなものです。骨の変形があるからと悲観しないでください。
患者さんのおっしゃることをよく聞くと、医者が「骨の変形は治らない」と言ったのを「この痛みはなおらない」と誤解なさっている場合が多いようです。お医者さんに質問したり、問い返したりするのがなかなかできないという方は まだまだ多いようです。
後でいろいろと思い悩むよりは 思い切ってお医者さんに質問するようにしませんか。
くよくよすると痛みはよけいひどく感ずるようにもなるのです。
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