インフルエンザの予防接種、やるなら体調のいい時に

インフルエンザの予防接種、やるなら体調のいい時に

結(ゆい)通信No.59  2003/11/12より

患者さんから「インフルエンザの予防接種、やっぱりした方がいいんでしょうか」と聞かれることがあります。
「どちらともいえません。賛成も反対もできません」と答えています。

1994年にインフルエンザの予防接種を学童に集団接種するのは廃止されました。今もそのままです。副作用ばかりでインフルエンザの予防に役立っているかどうかわからなかったから集団接種は廃止されました。

数年前からインフルエンザの脅威が大々的にマスコミで騒がれるようになり、インフルエンザの予防接種も復権。学童への集団接種廃止のことは触れられることもなく大々的な予防接種キャンペーンが繰り広げられるようになりました。少数の反対意見は94年頃と違い、マスコミに取り上げられることはありません。学術的議論よりも、不安をあおる扇情的なキャンペーンが先行する状況です。入所しているお年寄りに予防接種をさせなかった特別養護老人ホームの管理者は、マスコミから人殺しのように攻撃されました。

こういう状況の中で インフルエンザの予防接種の是非は 私には判断できません。私自身は今のところやりませんが、個々人の責任で判断していただきたいと考えています。

インフルエンザの予防接種、やるなら体調のいい時にしてください。と患者さんには言っています。なんといってもワクチンです。弱い毒(インフルエンザの場合は死んだインフルエンザウイルス)を入れて免疫をつくり、強い毒に備えようというものですから、徹夜明けにやるものではありません。
抵抗力の弱いお年寄りの場合は なおさらです。日々の臨床の中で 予防接種をした後 発熱したお年寄りの話はちらほら聞きます。たいていの場合、発熱したことをお年寄りは、お医者さんにいいません。どういうわけか私におっしゃいます。「お医者さんにいうと悪い、せっかく一生懸命やってくださっているのだから」といった風に考えられているようです。

みなさんも、インフルエンザの予防接種、やるなら体調のいい時にしてください。

インフルエンザについては、風邪や咳などの話と治療のコーナーで「インフルエンザ 特効薬なくてもたいしたことはない」、「インフルエンザ、病みあがりの養生が大切」「インフルエンザの話」として掲載しています。

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