半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.207 2009/02/25より
メニエール病や突発性難聴 ストレスが原因
☆ メニエール病や突発性難聴 ストレスが原因
2009年2月21日付けの日経新聞に興味深い記事が載っていました。
「30代から40代の働き盛りにメニエール病や突発性難聴など耳の病気にかかる人が増加傾向にある。
病気の原因は不明だが、最近の研究で発症の背景に精神的なストレスや睡眠不足があることがわかってきた」として高橋正紘
医師に取材しています。
高橋医師は厚生労働省のメニエール病に関する研究班で調査。
発症する患者さんは「周囲の目を気にし、嫌なことも我慢し、他人に負けないように努力するといった傾向が強い人が多いことがわかってきた」と語っています。
じつはこの性格傾向は伝統的中医学の肝鬱気滞(かんうつきたい)の方のそれと重なります。伝統的中医学では突発性難聴やメニエール病がおこるような身体の状態を肝鬱気滞(かんうつきたい)とよんでいます。
肝鬱気滞とは気が滞っている状態で、肩がこって 頭痛がして、目の奥が痛み眠れなくて、耳鳴りがして、イライラして生理痛がひどくて生理も不規則で便秘もあるといった状態のこと。
こういう患者さんが来院されると「がんばりすぎないでください」「ゆっくり休んでください」「本当にしなければならないことは実はそんなにないのですよ、やるべきことに優先順位をつけてみてください」などと声をかけます。
日経新聞の記事では、「発症のきっかけとして多忙や睡眠不足、職場ストレス、家庭内問題があがっています」となっていますが睡眠不足は不眠のためにやむなく睡眠時間が減っている場合も多いのです。
☆ ストレスをためこまないためには
高橋正紘医師は別の読売の記事で「薬には限られた効果しかなく、むしろストレスを管理することが、症状の緩和に
役に立つ」と語っています。
生活改善の指針として「一生懸命になりすぎない。ときには手抜きを」「週一回以上は有酸素運動」「週一回は定時に帰宅」「遅い夕食は禁止。
早めに床に入り睡眠時間を確保」
「ストレス源を可能な限り排除 。上手な気晴らしを」以上をあげています。
まったく賛成です。高橋医師が生活改善を指導されることにも共感できるし本当に患者さんおもいのいい先生だと思うのですが、実際の患者さんはそういうことをできる気持ちになるまでが大変なんですよ、とちょっとつっこみも入れたくなりました。針灸は肝鬱気滞まるごとの症状を和らげることができます。耳鳴りも楽になりますが、イライラも鎮まります。
2~4月はじつは肝鬱気滞(かんうつきたい)の悪化する時期。
2月はじめに40代の女性が右側の耳鳴りと聴力低下で来院されました。耳鼻科で突発性難聴との診断。肩もこります。
発症してから治療開始まで3日と早かったので2回の治療ですぐに治りました。
耳鼻科で聴力の回復も確認しました。娘さんの受験でイライラすることが続き、
ストレスがたまっていたとのことでした。
※治療例は個人情報保護の観点から、患者さんの年齢、状況を大勢に影響ない範囲で少しだけ変えている場合があります。ご了承ください。



