腰痛と突発性難聴

半健康人から脱出!結(ゆい)通信No.136 2006/10/17より

腰痛と突発性難聴セットの話

突発性難聴と腰痛がセットでやってきた患者さんのお話です。
突発性難聴とは「生来健康で耳の病気を経験したことのない人が、明らかな原因もなく、あるとき突然に片方の耳が聞こえなくなる病気」と定義されています。
急に片方の耳の耳鳴りが始まった、耳も聞こえづらくなったといった具合に始まります。西洋医学的には原因は不明で、ウィルスが感染したものか、あるいは耳の中の血管がつまったり、出血しているのではないかといわれています。

出産後にいろいろと

夏に30代の女性の方がいらっしゃいました。
2歳の赤ちゃんをお持ちで、まさに子育て真っ最中。出産後に右側のあごに違和感を感じるようになり、かくんかくんいうようになった。右肩もこる。今年の梅雨ごろから腰が痛くなってきた。一週間前から右の耳が聞こえにくくなり、耳鳴りもするようになった。耳鼻科で突発性難聴と診断され、聴力も落ちてきているとのことでした。4週間ほどの間に8回ほど治療し、耳の異常はなくなりました。ついでにあごに違和感、腰痛肩こりも 解消しました。
中医学は耳だけ腰だけというふうに考えません。気のめぐりが、だんだんと悪くなり、右側のあご、肩、腰ときてついには耳にきたというふうに考えます。患者さんの気をしっかりと補充しながら、経絡(けいらく)という気の流れを調整し、 うまくめぐらせるようにします。

出産は女性にとって大仕事です。出産で気を消耗してしまい、その後の子育ての疲れもあり、うまく回復できずに顎関節症、肩こり、腰痛、突発性難聴と発症していかれたのでしょう。この患者さんはその後も疲労回復に時々来院されました。
現実には子育てや仕事に追われてなかなかむずかしいのですが、出産後1年程度はゆっくりと過ごし身体を回復させるようにしたいものです。お連れ合いの理解と協力が一番大切です。今回の患者さんもお連れ合いが赤ちゃんをみて、通院に協力されていました。

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