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結(ゆい)針灸院

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症状と治療のお話し

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新版 頭痛の話 

メールマガジン結(ゆい)通信第95号~98号より

あなたはどっちと聞かれても 頭痛というとすぐに2つに分類されることが多いようです。
片頭痛と緊張型頭痛です。

片頭痛は頭の血管が脹れて痛む頭痛といわれています。ずきんずきん・がんがんする頭痛。頭の片側が痛むことが多いのですが、両側が痛むことも結構あります。

一方、頭や首のまわりの筋肉のコリや精神の緊張から起こる頭痛が緊張型頭痛。 頭が締め付けられるような、重苦しいタイプの頭痛です。

ここまで読んで「私はどちらもある」「私はいったいどっちだ」と思った人も多いのではないでしょうか。あるときはがんがん痛み、あるときは肩がこってじわっと痛むという人が実際は多いのです。片頭痛と緊張型頭痛が同居する人が、日本では多いのです。

肩がこってじわっと痛む時は、マッサージしてもらうと気持ちいいのに、がんがん痛み始めた時は、マッサージしてもらうと、かえって痛みが増したという経験をお持ちの方もいらっしゃる筈。身体の状態は同じ人でも、変化します。変化に応じた治療をするのが、私のようなプロの仕事です。 率直にいって頭痛もちの人が、クイックマッサージにかかったりするのは考えもの。変化に応じた的確な治療ではなく、ここがつらいからここをもんでというのでは、かえって悪くなることもあります。よく暖めたほうがいいの、冷やしたほうがいいのと聞かれますが、そんなに簡単に楽になるのなら頭痛に苦しむ人がこんなにいる筈がありません。いつでも同じやり方というわけにはいかないのです。


ノートにつけてみること 頭痛もちのあなたに大切なのは、まず自分の症状をよく観察すること。どんなときに痛くなるのか、どんな痛みがくるのかノートにつけてみることです。女性のあなたは、生理との関連もよくみてください。医者と話すときもノートを持っていくといいでしょう。
頭痛は複雑なもの。「頭が痛いの、じゃあ鎮痛剤だしとくから」というような対応の医者はやめておいた方がいいでしょう。鎮痛剤に頼ってばかりであきらめている患者さんは多いですね。鍼灸は頭痛をきちんと治すと自負していますが、まだまだ世の中に知られていません。飲みすぎる鎮痛剤が頭痛をつくることも知られていません。

火のタイプの頭痛 伝統的中医学では、片頭痛を肝火上炎(かんかじょうえん)火が燃え上がるような頭痛といいます。緊張型頭痛は肝鬱気滞(かんうつきたい)気の流れがとどこおっておこる頭痛です。

何かのきっかけで、火が燃え上がってがんがん痛む人がいます。こういう人は、火を消すツボにとりあえずは鍼をして痛みをなくします。その後で、火がすぐに燃え上がってしまうような身体の状態をじっくりと治していきます。原因を治し、片頭痛の治癒をめざします。純粋に火のタイプの人は、ふだんは肩こりとかはありません。そのためか鍼灸にくる患者さんは実際のところ、少ないようです。完治の可能性の高い鍼灸治療が知られていないのは残念なことです。市販の痛み止めは片頭痛には効かないというのが定説ですが、痛み止めに頼り切っている人が多いですね。鎮痛剤はとくに腎臓を痛めつけます。腎臓はとことん悪くなるまで症状が出ないので気をつけてください。腎臓がだめになって透析を受ける人は日本では年々増加しています。
1ヶ月ぐらい針灸治療すると変化が実感できます。0X年8月に治療した40代の男性は若い頃からの片頭痛の持ち主でしたが、1ヶ月6回の治療の後あたりから片頭痛が出なくなりました。片頭痛の治療をあきらめている人が多いのですが、是非 針灸を試していただきたいものです。治る可能性は大きいのです。


気のタイプの頭痛 気の流れがとどこおっておこる頭痛、肝鬱気滞(かんうつきたい)は肩こりもひどい場合が多いようです。頭痛と肩こりは1~2回ですぐに楽になります。気がとどこおりやすい状態を治していくのは、ちょっと時間がかかりますが、ちゃんと治ります。頭痛はおきなくなった、たまに肩こりはあるけど前と比べるととても軽いという状態までもっていって治療終了というパターンが多いですね。この治癒の状態、身体が楽な状態を保つために定期的に治療に訪れる方もいらっしゃいます。このへんが「鍼灸はくせになる」といわれたりする理由かもしれません。火が燃え上がってがんがん痛む頭痛を併せ持つ患者さんもいらっしゃいますが、しばらく治療すると「そういえば最近、がんがん痛んで、寝込むようなことがなくなった」という声を聞くこととなります。気の流れをよくすることで、火が燃え上がってがんがん痛む状態がおきなくなっていたのです。


頭痛のお薬 片頭痛、火が燃え上がってがんがん痛む頭痛には、頭痛の専門医はトリプタンという薬を使います。新薬です。血管を縮めるお薬で、医師の指導のもとで慎重に使う必要があるそうです。片頭痛の痛みを和らげるための対処療法のお薬で、痛みのおこる原因をなくする薬ではありません。長期的には交感神経が高まるほうに働くとのこと。火が燃え上がってがんがん痛む感じの頭痛もちの人はたいてい、がんばりすぎたり、つい気が張ってしまうような人が多いようです。つまりは交感神経が高まりやすい交感神経優位の人です。そういう人に長期的には交感神経が高まるほうに働くお薬を出すのはちょっと疑問を感じています。ただ片頭痛はたいそうつらいものですから、きちんと治るのならそれでいいのですが。新薬の今後の治療成績に注目しています。

突然 頭痛がなくなった女性 頭痛もちの方は、がんばりやさんが多いようです。いつも肩に力を入れて、がんばっていらっしゃるから肩もこります。

あることで治療していた中年の女性の話をします。大きな病気をお持ちの方で、そちらの方は少しずつよくなっていましたが、いつも右の肩がこるという訴えが続いていました。
あるとき「仕事が終わって帰宅する電車の中でいつも頭の右側が痛む」とぽろっともらされました。「ずっと続いているから先生に言っても仕方がないと思っていた」と言われるのです。私は「仕事を上司からいわれるままに引き受けすぎているのではないか。仕事中は緊張して血流が滞り、仕事が終わって緊張がとけ、血流が回復していく過程で痛んでいるのではないか」などと説明しました(血管が収縮していたものが、拡張しているのでしょう) 。

一週間後、この女性は晴れ晴れとした顔でいらっしゃいました。聞くと、「前回の鍼灸治療後、一度も頭痛がおきていない、こんなことは初めてだ」とのこと。前回と前々回でとくに治療のやり方をかえたわけではありません。よくよく聞くと「毎日 頭痛がおきるほど 自分を酷使していたんだと気づいた」「上司に言って無理な仕事をひきうけないようにした」とのこと。
がんばりすぎることをちょっとだけやめたら、毎日続いていた頭痛が消えてしまったのです。
「真面目すぎるところがあるみたいだから、ちょっといいかげんにしてちょうどですよ」みたいな助言は以前からしていたのですが、頭痛と結びつけて考えることで、すとんと女性の胸に落ちたようです。「がんばりすぎない」と納得したら頑固な頭痛がなくなりました。 私は頭痛もちの方は「いい人」が多いなと感じています。家族のこと、職場のことを独りでしょいこんでがんばってしまうのです。「いい人」が苦しむのは、みていてつらいものです。


禁句 このメルマガ、じつはプロの鍼灸師の読者も結構 いらっしゃいます。
頭痛の患者さんから聞いた「こんなこといわれて傷ついた」例をいくつか紹介しておきます。頭痛に悩む方が近くにいらっしゃる読者の方もお気をつけ下さい。

「気持ちがしゃんとしていないからだ」「甘えている」「がんばれ」
がんばりすぎて、頭痛に苦しんでいるのに、これ以上がんばったり、しゃんとしたりすればうつになってしまいます。

「プラス思考でいこう」「前向きに」「頭痛なんか気にしないで」
頭痛もちの方は、結構 前向きです。ちょっといいかげんなくらいでちょうどです。

「どこも悪くないですよ」「気に病まないで」「くよくよしないで」「病は気からというでしょう」
医師や医療関係者が、よく言ってしまう言葉。検査しても異常がみつからないのは、現在の技術の検査で、異常を発見できないだけの話。将来、科学技術が発展すれば異常がみつかる可能性は大きいのです。「どこも悪くないですよ」ではなくて、「今の検査ではわかりません」という話です。 気に病まないように、くよくよしないように持っていくのは、医師や医療関係者のつとめ。患者さんの気持ちを楽にするのも、落ち込ませるのも医師や医療関係者の話の聴き方や話術次第。「くよくよしないで」と患者に強要しても始まらない。



読者の方から「私は片頭痛もちだけと、イブ(鎮痛剤)で治っている。96号で、市販の痛み止めは片頭痛には効かないというのが定説ですが、と書かれていたけどなぜですか」というメールをいただきました。メルマガで回答することにしました。
今回は「頭痛についてのお話その4」です。

「市販の痛み止めは片頭痛には効かない」というのはちょっと正確さに欠ける表現でした。頭痛発作の初期は鎮痛剤も効きますが痛みが本格化した後は、鎮痛剤を服用してもあまり効きめがありませんと一般にはいわれています。私も患者さんから、「片頭痛の時に、痛み止めを飲んで痛みが和らぐ」という話は時々聞きます。96号でトリプタンという片頭痛のお薬について書きました。このお薬は国内で臨床試験がおこなわれています。その結果は面白いものです。

「服用後2時間から3時間後で、プラセボ(にせ薬)よりも有効率が高くなりました(有意差は確認できず)。さらに4時間後では、おおよそ70%の有効率に達し、有効率50%のプラセボに対し有意差を認めました」というのです。つまり、にせ薬で50%の患者さんが楽になったと感じた。トリプタンでは70%の患者さんが同じことを感じた。だからトリプタンは効きますよという試験結果です。

50%と70%の差を「すごい!」と感じるか「そんなものか」と感じるかは人によって違うでしょう。


なかなかすごいプラセボ効果 私はにせ薬でも50%は効くという点が大切だと思います。ひょっとすると、「頭痛発作の初期」は、鎮痛薬であろうがなかろうがプラセボ(にせ薬)効果が、片頭痛をひどくしないことに有効な時期なのかもしれません。患者さん自身「飲んだという安心感で効くのかも」とおっしゃることはよくあります。じつはプラセボ効果というのは大切な働きです。私が「この症状、このつぼでとれるかな」みたいな不安な顔つきで鍼をしても治療効果はさっぱりでしょう。

プラセボ効果が人間にあるという事実は、見方によっては人間というのは自分で治る力を持っているという、患者さんの側の自信につながるかもしれませんね。人は薬の力だけで治るのではなく、この薬で治るという希望で自然治癒力を発揮している面もあるのかもしれません。


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